公益社団法人日本イスラエル親善協会(JIFA・神藤燿・代表理事会長)は、東日本大震災を被災した宮城県の高校生13人をイスラエルに派遣する計画をすすめてきましたが、一行は7月31日、イスラエルに向けて出発しました。

被災青少年を慰めたい、というイスラエル側の好意と、震災直後からのイスラエルによる復興支援活動に感謝したいという日本側の意志があいまって、派遣することになったものです。

イスラエル政府は震災直後に、軍、警察、医療機関、自治体などの統合体であるホーム・フロント・コマンドの医療チーム50人余を宮城県三陸町に送り、仮設診療所を設けて医療活動を展開しました。

トラウマ・ケアーを担当する民間団体「イスラエイド」は現在も宮城県を中心に活動しています。

また、大量の支援物資を送るなど、イスラエルは東日本大震災への積極的支援を行いました。

これらの支援活動に感謝するとともに、イスラエルの先進的な技術や活発な経済活動、文化活動などを現地で学び、東日本復興への力につなげようと、派遣高校生たちは話しあっています。

派遣されるのは、宮城県内の13高校が推薦した各校1名で、内訳は男性3人、女性10人です。派遣団長として神藤燿(じんどう・あきら)日本イスラエル親善協会代表理事・会長、副団長として伊藤征男(いとう・ゆきお)同協会理事(鶴川高校副校長)が同行しています。

日本イスラエル親善協会は、日本とイスラエルの国交60周年を記念する行事の一つとしてこのプロジェクトを準備してきました。

派遣団は7月31日(火)午前9時25分発の大韓航空706便で成田空港を出発しました。8月10日(金)午後20時55分着の大韓航空705便で成田に帰国、翌11日早朝、仙台に帰着する予定です。

イスラエルでは「ホーム・フロント・コマンド」と「イスラエイド」を訪問します。イスラエルの国会、外務省、イスラエル日本親善協会なども訪れます。

そのほか、エルサレム、テルアヴィブ、ベツレヘム、ナザレや死海を見学、キブツ(共同農場)の生活も体験します。

キブツやヘブライ大学では青年交流会を開きます。8月6日には、両国国交60周年の記念行事の一つ、エルサレム七夕祭に参加することになっています。この七夕祭には仙台の七夕飾りが飾られます。