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第3回入門編結果報告

イスラエル・ユダヤ文化検定

日本イスラエル親善協会は、インターネットのホームページを経由する「イスラエル・ユダヤ文化検定【入門編】」を昨年8月の第2回に続いて、今年3月に第3回を実施しました。

第3回「イスラエル・ユダヤ文化検定【入門編】」解答

1 b 豹 6 c 再処理して農業用水に 11 b ソ連邦
2 a ペリカン 7 b 7時間 12 c ハイム・ワイツマン
3 b ガリラヤ湖 8 c 13年間 13 a ない
4 b ある 9 a ヘブライ語かアラビア語 14 a イスラエル・シェケル
5 a ある 10 c 一度だけ存在 15 a 行ける

回答の傾向

応募期間は3月1日から同31日までの1カ月。応募者は前2回同様100名に達しませんでした。第5、第8、第10及び第11の設問が難しく、全問正解者はいませんでした。近く本番の初級検定を会場設定の上、実施します。

一番難しい設問が最初の国家承認国の問題で、2名を除き全員がアメリカと回答した。その2名のうちソ連邦と答えたのはひとりだけ。アメリカのトルーマン大統領は独立宣言の3時間後に”承認”したが、ベングリオンを首班とする臨時政権を承認しただけだった。当時アメリカの国務省は、国連安保理で分割決議の履行延期と国連の信託統治を決めようとしていたのである。

義務教育の年数も難問で、正解者は僅かひとり。教育用言語の正解率は90%。少数派社会の文化、伝統、宗教、言語を守る重要性が認識され、二本立て言語使用となった。

外人部隊の設問も正解は2名だけ。英仏を含む西ヨーロッパ、南北アメリカ及び南ア出身の旧軍人でイスラエルの独立支持の人たち約3千名が義勇兵として支援にかけつけている。傭兵ではなく、ひとつの戦闘部隊としての作戦行動もとっていない。

河川の設問も正解者が少なかった。キション川は上流の湿原が干拓され(1925年)、更にクハルバルーフ付近に貯水池がつくられ(1955年)、水流が細った。ヤルコン川は全国配水網にとりこまれ、やはり水流が細った。しかし、1980年代になって、水辺のある川として整備されつつある。それを可能にするのが生活排水の再処理水。

今回は以上4つが難問で、他はほぼ全員が正解。

設問の解説

設問1-5 イスラエルの自然

アラバ地方(死海南端からエイラットまでの地域)に豹やチーターが棲息している。

大型の渡り鳥で有名なのがペリカン。イスラエルはヨーロッパとアフリカを結ぶ移動ルートの中継地になっており、雨期に飛来する。

イスラエルの4つの海のひとつがガリラヤ湖。ヤム(海)・キネレテとかガリラヤの海と称される。

イスラエルにはもちろん気象台がある。海洋気象あるいは地震などの自然現象も調査対象。

東部に源を発し地中海へ注ぐ河川は7つある。代表的なのがハイファ湾南端のキション川とテルアヴィヴ北のヤルコン川である。

設問6 生活廃水の利用

都市圏の生活排水は約80%が再処理され、農業用水として使用されている。

設問7 時差

時差は普通7時間だが、イスラエルは例年夏時間を施行してきた。

設問8-9 イスラエルの義務教育

幼稚園の1年を含め13年間。近年幼稚園(1年)から高校まで授業料の無料化を経て義務化された。教育用言語は、ユダヤ系学校ではヘブライ語、アラブ系ではアラビア語。

設問10 外人部隊

マハル(海外義勇兵)と呼ばれる人々が、独立戦争の時だけ活動した。傭兵部隊ではない。

設問11 イスラエル国を最初に承認した国

ソ連邦が1948年5月18日、アメリカ合衆国が1949年1月31日、大英帝国は1950年4月27日。

設問12 イスラエルの初代大統領

初代大統領ハイム・ワイツマンは、シオニズム運動の中核である世界シオニスト機構(WZO)の会長を2期(戦前の1935年と戦後の1946年)務めた。

設問13 北朝鮮との国交

北朝鮮とは外交関係はないが、北朝鮮によるイランなどへの核技術や兵器の輸出に神経をとがらせている。

設問14 自治政府の通貨

ウェストバンクとハマスの支配するガザでも、イスラエルのシェケルが公式通貨。

設問15 鉄道の運行

トルコ支配時代の1890年にヤッフォ・エルサレム間の鉄道建設が始まり1892年に完工。日本より20年遅れだが中東では最初の鉄道だった。現在も運行。

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