シャローム!

東洋大学4年(休学中)の後藤智子です!

イスラエルに興味を持ったことが高じて、昨年9月にイスラエルに単身訪問し、それによってさらにイスラエル大好きになってしまった私ですが、今回は日本イスラエル親善協会学生部会に入った理由として、そもそもなぜイスラエルに興味を持ったのか?といった視点からお話しさせていただきます。

テルアビブのビーチ

なぜイスラエル?私が惹かれた理由

“イスラエル”、私がこのワードに惹かれるようになったきっかけは些細なものです。

Facebookで流れてきた学生向けの記事で「起業家大国イスラエル」といった見出しを見て、”起業家”と”イスラエル”のワードに繋がりを見出せず??が頭に浮かびました。私が当初イスラエルに対して持っていたイメージは、日本人の多くの人がそう思っているように”危険”そのもの。そんな国が起業家大国とは何ぞや?!面白そう!と、ミーハー心丸出しで飛びついた、といった形です。

そんなひょんなキッカケで飛びついたイスラエルですが、調べていくとどんどん私にはなかなか馴染みのない、面白い部分が分かってきました。

まずそもそもなぜ”起業家大国”と呼ばれているのか?指標としては、国民1人あたりのベンチャー投資額がアメリカを抜いて世界ダントツの1位、海外からのR&D投資額世界第1位、といったものが有名です。国の人口に対して、そもそもの起業家の比率が大きく、イスラルでは、起業家の存在がごくごく身近なのです。また、具体的な要素として、軍事技術の高さ、産官学の連携、教育が主にあげられますが、特に興味を惹かれたのは「失敗を称賛する文化」です。

日本人がイスラエルから学べることとは

日本は「失敗をいかにしないようにするか」が重視されるところがあります。その分、何事も慎重にとりかかるため、仕事の質の高さなどに繋がり、それは世界に誇る日本の良い所です。しかし反面、「失敗=してはいけないもの」としてマイナスなイメージがつきものです。人は誰しも失敗から学んで成長していくものなのに、それを恥じて避けようとしてしまう、みなさんもそんな経験ないでしょうか?「~しちゃだめ」子供のころよく言われてきたこの言葉は、まさにその象徴だな、としみじみ思います。

対してイスラエルは”失敗が称賛”される文化、と言われます。失敗した、と言えば「素晴らしい!どんな失敗をしたんだ?そこから何を学んだんだ?」と聞かれるように、”失敗=恥”ではなく、一つの”挑戦した証”であり、”成功に近づく一要因”。失敗を恐れ、保守的になりがちな日本人にとって、イスラエルから積極的に学んで、取り入れていける良い視点ではないだろうか、と深く感じました。

イスラエルに実際に行ってみて感じたこと

DLD Tel Aviv
スタートアップの祭典、DLD Tel Avivにて

自分の興味関心から、「やはり一度は行ってみたい!」と思い立ち、イスラエルに渡航した昨年9月。イスラエルスタートアップの祭典、とも呼ばれる大規模なイベントDLDが開催される時期に合わせて訪問したのですが、個人的に特に印象に残ったのはロスチャイルド通り1本をまるまるっと使った夜間のイベントです。様々なスタートアップが日本のお祭りでの屋台よろしくずらりと並び、子供も含”>め多くの人でにぎわっており、「起業(スタートアップ)」が小さいころから身近な存在であること、を改めて肌で感じました。

そしてそこにいた子供たちはとにかく自分の思うままにフリーダムに、のびのびと動き回っている。親がそれに対して干渉する、といった光景はほとんど見受けられず、また、街中でそんな子供に対して悪視線を向けるような人もいませんでした。

イスラエルに滞在している間を通して私が感じたのは”心地よい”といった感覚。各々が自分のしたいように動いて、周りもそれが当たり前、受け入れる体制が整っているように感じ、私の性にはその空気感が合っていたようです。

イスラエルの代表食フムス
イスラエルの代表食フムス

私が学生部会の活動を通してやりたいこと

上記で挙げたものはほんの数例ですが、イスラエルには人も文化も環境も、他にもたくさんの素晴らしいところがあります。しかし、以前の私よろしく、イスラエルは”キケン””コワい”そんなイメージが付き物です。そのマイナスなイメージが先行してポジティブな要素が陰に隠れてしまっている、そのように感じます。

少しでもイスラエルのポジティブな面を知ってもらいたい、また、日本に取り入れていけることを探っていきたい。学生部会の活動を通して、少しでもイスラエルの良い面を発信して、また、吸収していけたらと、思います。

  • この記事を書いた人

    智子 後藤
    東洋大学総合情報学部総合情報学科4年(休学中)イスラエルがスタートアップ大国である、という記事をきっかけにイスラエルに興味を持つ。現在、世界的に活躍する人材が生まれるイスラエルの文化・教育を学び、日本にその文化を持ってくるには何ができるか探っていくための留学を、イスラエルに投資している日本のVCにインターン生として携わりながら計画中。