青い死海はかすかに揺れ
その上には小さな雲が浮かんでいる。
ギョリュウの木は静寂の中でざわめき
砂上の線は みな美しく刻まれている。その土は太陽の熱で黄色くなり
乾いた塵は空高く舞う。
けれどエンゲディは この乾燥には屈せず
豊かな緑と茶に色取られている。(繰り返し)
エンゲディよ、エンゲディよ
この暑さの中で芽吹くとは。
エンゲディよ、エンゲディよ
この荒地にどのようにして水の流れができたのだろう。
エンゲディよ、エンゲディよ
あなたの中ですべてが美しく輝いている。
そして心はあなたを慕い求める。
キブツ・エンゲディの美しさに感動し、作られる
この歌は私が最初にイスラエル留学した1983-1984年に、ラジオで聞いた曲です。メロディーがとても素敵で、録音して毎日のように聞いていました。
この曲は1959年にエルサレムの2人の高校生が書きました。
ある時彼らがエンゲディへ労働キャンプに行きました。
その頃ほとんどの学校が1週間ほど生徒達を送って労働体験をよくしていました。
彼らはキブツ・エンゲディで働きましたが、その地の美しさにとても感動して作りました。
ダビデの滝(エンゲディの滝)(写真提供 : 著者)
作曲者ドヴ・アハローニ(1942-)はテルアビブ近郊のペタフティクバに住んでいました。
作詞者エイタン・ペレツ(1942-)は感動のあまり高校卒業後キブツ・エンゲディの一員になりました。
この歌はトバー・ベンツビーとシュモエル・バルザカイという二人の男女のデュエットで非常に有名になりました。
エンゲディのこともよく歌詞で描いているので、このような歌をシール・エレツ・イスラエル(イスラエルの地の歌)と言います。
この記事を書いた人
- 1960年生まれ。1983年~1984年イスラエルに留学し、イスラエル音楽に心惹かれるようになる。1996年、ナオミ・シェメル、エフード・マノール、ドヴ・ゼルツェル氏等、約30名のイスラエルの音楽家を半年間かけて取材。その後も2003~2006年、2008年と続けて音楽家取材でイスラエルを訪問する。またイスラエルのギター奏者の第1人者オーリー・ハルパズ氏よりギターを習得。現在広告代理店勤務。
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