ルー・イェヒー (どうぞそうであってください)

黒く重たい雲の下、白い帆が水平線に浮かんでいる

どうか私たちが願うすべてのことが

そうなりますよう

そしてもし、夜の窓辺に

祭りのロウソクが瞬くなら

どうか私たちが願うすべてのことがそうなりますよう

どうぞそうなってください

どうかそうなってください

私たちの願うすべてのことがそうなりますように

歌詞に込められた平和への願い

1973年のヨムキプール戦争(第4次中東戦争)中に、ナオミ・シェメルは、歌手ハヴァ・アルベルシュタインから依頼されて、ビートルズの「Let it be」にヘブライ語の歌詞をつけた事がきっかけとなりました。

予備役からもどってきたナオミの主人モルデハイにこの歌詞を見せたところ、そのあまりの素晴らしさから歌詞に合うメロディーを作るよう助言を受けました。

1973年イスラエルはヨムキプール戦争という大変困難な戦争とその時代を迎えました。そのころイスラエルの人達の胸の中に宿っている平和への願いを神様どうぞかなえてくださいという思いがこめられています。

またナオミは「イスラエルはたくさんの友人を必要としています。たくさんの祈りを必要としています。もしイスラエルの私たちと共に祈りをこめながら『ルー・イェヒー(どうぞそうであって下さい)』と祈るとき、きっとにいますお方は聞いてくださると信じています。

この記事を書いた人

村上義弥
1960年生まれ。1983年~1984年イスラエルに留学し、イスラエル音楽に心惹かれるようになる。1996年、ナオミ・シェメル、エフード・マノール、ドヴ・ゼルツェル氏等、約30名のイスラエルの音楽家を半年間かけて取材。その後も2003~2006年、2008年と続けて音楽家取材でイスラエルを訪問する。またイスラエルのギター奏者の第1人者オーリー・ハルパズ氏よりギターを習得。現在広告代理店勤務。