移民により作り上げられた「イスラエル料理」

イスラエルは移民国家とだけあって、料理も移民の数だけある。「イスラエル料理」と明確に定義できるそれはないけれど、各国の料理がイスラエルに持ち込まれ、自国風にアレンジされている。

例えば、「シャクシューカ」というイスラエルでは伝統的な朝ごはん。中東風スパイスでぐつぐつと煮込んだトマトソースに卵を割りいれて、チーズをのせただけ、というシンプルな一品。実際に都内にあるイスラエル料理店、タイームでシャクシューカにトライしてみた。

ごちゃ混ぜ、だけど美味しい?シャクシューカ

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シャクシューカ(写真提供 : 著者)

この店のシャクシューカは、トッピングに、揚げ茄子がついた豪華版。それを焼き立てのピタパンと一緒にいただく。よく炒めたパプリカと玉ねぎの甘みが、心にすぅーっと沁みわたるようだ。

メインディッシュにもなりそうなこの一品、ルーツは北アフリカチュニジアだそう。シャクシューカというのはベルベル語で「ごちゃ混ぜ」という意味で、来客時のおもてなし料理というよりは、一家庭料理といった趣が強いようだ。

イメージを覆すイスラエルの高品質トマト

ちなみに、イスラエルのトマトは、イタリア産やオランダ産を抑えて欧州でも最高の品質だとか。イスラエルは、「砂漠の地」というイメージが先行しがちだが、テクノロジー農業の恩恵を受けて、昨今ではフレッシュでみずみずしい野菜が食べられるようになった。

う~ん、美味しい!!日本の卵とじごはん、といったところだろうか。丁寧につくられたものを丁寧に食べてこそ、都会でひときわ輝くシティガールになれるはず。

イスラエル料理「タイーム」

  • TEL : 03-5424-2990
  • 営業時間 : ランチタイム11:30~14:30 / ディナータイム18:00~23:00
  • アクセス : 恵比寿駅、広尾駅から徒歩10分弱
  • 住所 : 渋谷区恵比寿1-29-16 ベルハイムC
  • URL http://www.ta-imebisu.com/

著者プロフィール : 土谷 歩真(つちたに・あゆみ)

1980年代半ば、関西に生まれる。23才で出版社に入社。編集部全員が胃潰瘍経験者という環境で経済誌編集者として多忙を極める中、自分も入社3年目には胃潰瘍と膵炎になり、ヒーリングフードの勉強をスタートさせる。

現在は、クレジットカードの専門家として執筆業をこなす傍ら、自然食品店にて体と心に優しい料理の提案をしている。年に4度の海外訪問で、海外のエレメンツを取り入れた料理の研究をすすめている。

この記事を書いた人

日本イスラエル親善協会 事務局