マラヴィ〜歴史と文化に根付いたデザート〜
マラヴィ [מלבי]とは中東全域で食べられている歴史あるデザート。7世紀後半にペルシャからアラブ文化に伝わったとされています。ローズウォーターを使った牛乳プリンが原型です。現在ではそれぞれの地域に合わせてユニークな変化を遂げています。
イスラエルにおけるマラヴィは、乳製品を使わないレシピで作られることが多いです。これはユダヤ教の食物清浄規定コーシャにおける、肉料理と乳製品を同時に食べないという戒律のため。また肉と乳を含まない料理はパルヴェ [פַּרְוֶה]と呼ばれ、どんな料理とでも一緒でも食べることができます。
今回ご紹介するマラヴィのレシピもパルヴェでありビーガンです!どんな人にも喜んでいただける美味しいレシピをヘブライ語から翻訳しました。ぜひ作ってみてください!
作り方 (掛かる時間 : 15min [冷蔵庫で2時間])
材料 10個分 | 分量 |
ココナッツクリーム* | 400g |
水 | 400g |
砂糖 | 100g |
ローズシロップ | 大さじ1 |
コーンスターチ | 50g |
豆乳 | 60g |
ピーナッツ | 適量 |
ストロベリージャム | 適量 |
1 水にローズシロップを混ぜ、ローズウォーターを作る
2 ココナッツクリームとローズウォーターまぜ、1/3と2/3に分ける。
3 1/3の方に豆乳とコーンスターチを入れよく混ぜる。
4 2/3を砂糖と合わせ、沸騰するまで中火にかける。
5 鍋が沸騰したら、1/3の方を混ぜ入れ、とろみがつくまで弱火で煮詰める。焦げやすいので、木べらで底をこそぐようにかき混ぜてください。
6 もったりしたところで、プリンカップに分ける
7 アルミホイルをかけ、水蒸気が逃げられるように穴をあける。
冷蔵庫で2時間以上冷やす
8 食べる直前に、ストロベリージャムやピーナッツ、ミント、ココナッツフレークなどでお好きなデコレーションを!
冷蔵庫で2週間ほど保存できます
あとがき
今回はイスラエルデザートに挑戦してみましたがいかがでしたでしょうか?
中東ではとても一般的なローズウォーターですが、日本ではなかなか手に入りませんよね。そこでこのレシピではMONINのローズシロップを希釈したものを代用しました。必要な材料は大きな製菓材料店で揃えることができます、是非挑戦してみてください。(私はTOMIZ製菓材料専門店で購入しました)
実は、この記事を執筆するにあたり初めてマラヴィを作ったのですが1度目は失敗してしまいました!火加減を強めに短時間で作ろうとしたのが失策で、固まらないマラヴィに…(その後もう一度火にかけて無事成功しました!)
皆さんが作るときは、ぜひ弱火でゆっくり、しっかり火にかけるのがコツです!
この記事を書いた人
- 早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科4年国際行政学ゼミ所属。アンネの日記からユダヤ文化に興味を持ち、イスラエルパレスチナ問題、ヘブライ語などを勉強している。日本とイスラエルの相互理解を深め、文化的交流を活性化したいと考え、JIFA学生部会の再始動をすることに!来年、イスラエルで就職することを計画中。
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