ユダヤ教では、トーラー(モーセ五書)を毎週少しずつ読んでいき、1年かけて読み終えます。毎週どの箇所を読むかは、全世界のユダヤ人に共通して定められていますので、お祭りも日も共通です。
さて、このトーラーを読み終えた喜びと感謝を表すのが、シムハット・トーラーの意味です。この日は、申命記の最後の部分と創世記の最初の部分を同時に読みます。
シナゴーグ、特にハシディズム派の会堂に行きますと、大勢の人が歓喜に酔うようにしてトーラーを中心に踊りまくる光景が見られます。
このお祭りは、タルムードにはまだその名で載っていませんでしたが、「シェミニ・アツェレットの2日目」と呼んでいます。このお祝いはイスラエルでは、仮庵の祭りから8日目のシェミニ・アツェレットに守られますが、聖地以外では9日目に守られます。
シムハット・トーラーが終わると、お祭りのシーズンも去って、イスラエルに冬の季節がやって来ます。そして、12月のハヌカの祭りが待ち遠しくなります。