「フムス」は、イスラエルで最も人気のある料理の一つで、トルコ、ギリシャ、ヨルダン等、中東の広い地域で 食べられている伝統的な料理です。ゆでたヒヨコ豆をすり潰し、レモン汁、オリーブオイル、練りゴマ等を加え たもので、濃いマヨネーズ状。前菜やディップ等に用いられます。 ピタに付けて食べるのが一般的です。
「オレンジチキン」は、イスラエルに豊富にあるチキンとオレンジを組み合わせたレシピです。この素材の組み 合わせは、まさに?出会い物?といえそうですが、作ってみて納得でした。
フムス
- ヒヨコ豆は、たっぷりの水に一晩ひたし、水を換えて柔らかくなるまで煮る。
- ザルにあけて大さじ2を別にとりわけ、残りを二度挽きする。
- ボウルにとって、レモン汁とオリーブオイルを大さじ1ずつ入れ、その度によく混ぜる。
- ガーリックパウダー、塩、胡椒、パプリカ、カイエンペッパーを加え、別に作ったタヒナを加えてよく混ぜる。(タヒナは、白ごまペーストに水、レモン汁を少しづつ加えて、香辛料で味を整える)
- 盛りつけは、フムスを皿の中央に置き、皿を回しながらスプーンの背を使って、皿全体に薄く広げ、取り分けて おいた豆、オリーブオイル、パプリカ、パセリを飾る。
イスラエル料理には、必ずといってよいほど出される料理です。豆やゴマを原料としているので、たんぱく質 や食物繊維に富んでいて、ミネラル分も多く含み、ヘルシーな料理です。この分量だと、かなりたくさんできます。
料理の材料 : フムス(6人分)
ヒヨコ豆500g、レモン汁大さじ5、オリーブ油大さじ6、塩小さじ1、パプリカ小さじ1/4、ガーリックパウダー、小さじ1、胡椒小さじ1/4、パセリ10本、カイエンペッパー適宜
* タヒナ用、白ごまペーストカップ1/3、レモン汁大さじ2、水大さじ3、パプリカ、胡椒、ガーリックパウダー適宜
オレンジチキン
- 塩、胡椒、パプリカ、タラゴン、タイム、ガーリックパウダーを混ぜ合わせ、鶏肉にすり込む。
- 天板に皮目を下にして並べる。その上にすりおろした皮、絞り汁、水を混ぜたものを回しかける。
- 190度のオーブンで40分焼いたら肉を裏返し、焼き汁を1~2度かけながら、さらに30分焼く。
- 残った汁をソースとしてかけて、いただきます。鶏肉がとても柔らかくなっているのが驚きです。
オレンジのほんのりした香りがして、とても美味しい一品です。年輩の方にも好まれると思います。チキンやオレンジは日本でも手に入り易い身近な食材です。一年を通して献立に困った時にはこの「オレンジチキン」を思い出してみてください。
料理の材料 : オレンジチキン(4〜6人分)
鶏肉ぶつ切り1.5?、塩小さじ1/2、ガーリックパウダー小さじ1、パプリカ 小さじ2、胡椒小さじ1/4、レモンの皮(おろす)小さじ1/2、オレンジの皮(おろす)小さじ1/2、レモンの絞り汁カップ1/3、オレンジの絞り汁カップ2/3、水カップ1/3、タラゴン適宜、タイム適宜
参照
- 「月刊イスラエル」2006年9月号より(文 : 小川寿美)