世界にむかって主を賛美しよう
皆で主を賛美し歌おう
ひとつのただひとつの言葉で
心は多くの感謝で満ちている
そしてまた心も高鳴る
なんと素晴らしい世界だろう
その歌とともに主を賛美しよう
日の輝ける故に主を賛美しよう
すでにあったことの故に主を賛美しよう
そして未だ起こっていないことにハレルヤー!

ヘブライ語を世に知ってもらうために作詞

ヘブライ語は世界でもあまり知られていない言葉です。

より世界に知ってもらいたいため作詞者シムリート・オールは、毎年行われているユーロビジョン・コンテスト(ヨーロッパ歌謡選手権)にむかって歌を作ろうと思いました。

「ハレルヤー」という言葉を使うことにより、キリスト教・ユダヤ教の人達を受け入れることができると思ったからです。

そして人の心をうつ詩を作ろうと思いました。

父親もそれは素晴らしいことと言いました。

シムリートは最初の4行を作詞し、それを作曲者コビー・オシュラットに送りました。

コビーは「これは良いアイデアだ。」と非常に喜んでくれたので、そのまま詩を書きつづけました。

シムリート・オールさん

作詞者のシムリート・オールさん(写真提供 : 著者)

ユーロビジョン・コンテストでイスラエル代表として見事1位を獲得

そうやって「ハレルヤー」は完成し、記念すべきエジプトと平和交渉の年、1979年のユーロビジョン・コンテストにイスラエル代表として出場が決まりました。

このコンテストは毎年ヨーロッパの、国を代表の歌手が出場します。

コビーは歌を作った後一番誰に合うか探しました。

まずガリ・アタリーという歌手を思いつきました。

ガリは「ミルクアンドハニー」というバンドの一人でありました。

そしてこのバンドと一緒にコンテストに出場しました。

そしてこの曲は見事1位に輝きました。

このコンテストは5億人の人が見ています。ヨーロッパから世界に伝わっていくものです。

またこの曲はアブダビやシンガポール・中国などでレコーディングされました。今でも合唱団・オーケストラで演奏しています。

この歌は、直接には聖書から作られたものではありません、しかし底辺にはユダヤ民族としての魂、聖書があります。

人類への愛を歌った歌、「ハレルヤ」

「ハレルヤー」は人類への愛を歌った歌です。

ユダヤ人だけでなく聖書を信ずるすべての民も、同じ神を賛美するという意味がある。

全ての被造物が神様のゆえに存在している。

全てのことに最善をなして下さる神様。その神様をたたえる歌です。

また「希望」「未来を見る」というテーマも含んでいます。

難しい現実があっても輝ける日を見ることができる希望。

内に問題があっても希望、未来を見る。

この記事を書いた人

村上義弥
1960年生まれ。1983年~1984年イスラエルに留学し、イスラエル音楽に心惹かれるようになる。1996年、ナオミ・シェメル、エフード・マノール、ドヴ・ゼルツェル氏等、約30名のイスラエルの音楽家を半年間かけて取材。その後も2003~2006年、2008年と続けて音楽家取材でイスラエルを訪問する。またイスラエルのギター奏者の第1人者オーリー・ハルパズ氏よりギターを習得。現在広告代理店勤務。