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ファラフェル―ひよこ豆をすり潰し、団子にしたものを揚げ、ピタパンに詰めて食べるイスラエルで最もポピュラーなスナック兼軽食です。野菜やピクルスを加え、タヒナをかけて食べるのが、一般的 な食べ方です。

ファラフェルは、古代エジプトでコプト人の料理でした。現在のイスラエルのファラフェルとの違いは、タ―ミヤという白い豆をを使っていたことで、ひよこ豆を代わりに使い始めたの は、アラブ人でした。スパイスは昔のままのものが使われています。

ひよこ豆のファラフェルは、イスラエル人を夢中にし、ヨーロッパやアメリカにも広がりま した。エジブト人や、レバノン、ヨルダン人のファラフェル店でも、イスラエルのファラフェルという名前で売っています。(シェリイ・アンスキイ著「イスラエルの食べ物」から)

ファラフェル

  1. ひよこ豆は、水カップ10と重曹に一晩浸す。
  2. 翌朝水を切って二度挽きし、大きなボ―ルに入 れる。
  3. パンは水に浸して軽く絞り、ニンニク、パセリと一緒に挽く。
  4. 挽き割り小麦は熱湯に20 分浸し、ザルにあげる(小麦胚芽を使う場合はそのまま)。
  5. 揚げ油を除く全材料をよく混ぜ合 わせ15分ねかせる。
  6. 手で直径2・5センチほどのボ―ルに丸め、中温の油で、きつね色に揚げ る。

この分量で、約70個できます。フードプロッセッサーで2度挽くと、うまくできます。揚げ たてをスナックとして、そのまま食べてもおいしいです。  ピタパンは買ってきたものを使いました。(デパ―トで、2枚入り207円)。ピタパンは 温めて、スライスしたタマネギ、パセリ、キャベツのサラダ、ピクルス、キュウリやトマトの サラダ等をファラフェルと一緒に入れ、タヒナソ―スをかけて食べます。

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料理の材料 : ファラフェル(70個分)

ひよこ豆500g、重曹小さじ2、食パン2枚、ニンニク4片、パセリみじん 切りカップ1/3、パン粉大さじ2、挽き割り小麦50g(または小麦胚芽カップ1/3)
*今回は小麦胚芽使用、塩小さじ2、黒こしょう小さじ1/2、クミン、コリアンダ、パプリカ各 小さじ1、揚げ油

タヒナ

サラダのドレッシング、ファラフェルのソース、ディップ、前菜等に。

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  1. ごまのペ―スト(今回は、白練りごまを使用)をボウルに入れ木しゃもじでかき混ぜながら、 水とレモンを少量ずつたらし入れ、白っぽくなるまでよく混ぜる。
  2. ニンニク、パプリカ、塩、 こしょうを加え、さらに混ぜる。皿に移し、パセリを飾り、パプリカを振りかける。

ファラフェルのかけソ―スにする場合は、水でとんかつソ―ス程の濃さに薄める。ファラフェルは一晩漬けておいたり、挽いたりと時間がかかりますが、イスラエルの懐かしい味に出会えます。タヒナは作り方も簡単で、作り置きすると重宝します。

料理の材料 : タヒナ

白ごまペースト180ml、レモン2個分の絞り汁、水カップ2/3、潰したニンニク2個分、パプリ カ小さじ1/3、塩、こしょう小さじ1/6、パセリ(飾り用)

参照

  • 「月刊イスラエル」2005年10月号より(文 : 小川寿美)