シャローム!学生部会部会長の松村悠太郎です。今回はインタビュープロジェクト第2弾ということで、なんと今若い女性に人気のイスラエル発コスメブランド「SABON Japan」の取締役で、日本にSABONを進出させた安松ジョイさんにインタビューを行いました。

皆さんSABONがイスラエル企業であり、かつイスラエルにある死海の塩を使ったコスメブランドであることを知っていましたか?今回、安松さんにSABON日本進出のきっかけや、イスラエルとの関わりなど、たっぷりとお聞きしました。

SABON Japan安松さんを囲んで

–SABONはどんな事業を行っている会社ですか?

SABONは1997年にアヴィ・ピアトクさんとシガール・コテラー・レヴィさんによってテルアビブで創設されたイスラエル発のコスメブランドです。イスラエルにある死海の塩を用いた商品を販売しています。現在、日本には34店舗あります。

–安松さんはどのようにSABONと出会ったのですか?

もともとニューヨークに住んでおり、家の近所にSABONがありました。とても気に入ったので毎日通っていました。

–なぜ日本に展開しようと思ったのですか?
SABON Japan安松さん

もともと、日本が好きで留学もしていました。SABONに出会ったときに、見た目も可愛く、かつ商品も良いこと、そして日本のお風呂文化にマッチした商品を見て、これは日本で流行ると確信しました。

大学でファイナンスを専攻していたため、ビジネスをやりたいと思っていたことから、是非日本に進出させようと何度もアポイントを取ったのですが、断られ続けて、はじめは大変でした。粘り強く毎日通い、ある日散歩がてら愛犬を連れてSABONを訪れました。そしたら、ニューヨークの店長さんが話しかけてくれて、そこで日本進出の話をしたところ、ニューヨークのオーナーに話をかけもってくれました。

そこからイスラエルのオーナーに話が進みましたが、なかなか上手くいかず、そこから3年が経過してやっと日本進出が決まりました。

–日本に出店する際に苦労したことは何ですか?

イスラエルの本社が日本のマーケティングを理解してくれなかったことです。例えば、日本では商品の陳列はキレイに並んでいることが一般的ですが、海外ではそうではないことが多いです。日本はそうした細かい点で多くの工夫を凝らしています。

–他にもどんな工夫をされているのですか?
SABON Japan安松さん

お客様の年齢層や、人の流れなどに合わせて1つ1つお店作りをしていったためコピペはしていないです。例えば、自由が丘の店舗ですと、ファミリーで来店されるお客様が多いので、ベイビーの商品を多く取り入れるなどしています。

また、イスラエルから取り入れている部分も多くあります。商品のデザインは全てイスラエルでデザインされているものであり、日本で加えているのは裏のラベルのみです。接客に関してもフレンドリーに話かける接客はイスラエルの人たちの明るい雰囲気からきています。SABONのスタッフは全員がSABONの商品が好きで、自分が好きなものを知ってもらいたいという想いが強いです。

イスラエルはモノづくりに長けていますが、日本はそれをさらに良く見せたり、一工夫加えるのが得意だと思います。

–その一方でSABONがイスラエルのブランドというイメージはあまり浸透していないように感じているのですが、そのことはどう思われますか?

接客をする際にイスラエルのブランドであることは必ず伝えているのですが、あまり浸透していないことは残念に思います。

最近ではSABONのメディアツアーに日本人が参加し、イスラエルを訪れてもらうなど、積極的にイスラエルのことを伝えようとしています。SABONを通して皆さんにイスラエルというステキな場所をもっと知ってもらいたいです。

–イスラエルの魅力はどんなところにありますか?

SABONを知るまで、イスラエルのことについて何も知りませんでしたが、訪れてみて天気が良いことと、人がフレンドリーなところに魅力を感じました。天気が良いと何より元気になります。人がフレンドリーなのは、イスラエルで生活していると一人でいる時間がないほどです。

また、イスラエルの人は家族をとても大切にしており、例え会議中に家族から電話がかかってきても、日本人は確実に出ないと思いますが、イスラエルの方は平気で出ます。日本でSABONを出店した際には、イスラエルのオーナーが家族を連れてきました。そのように家族、友人との繋がりが非常に強いです。

–今後SABON、イスラエルをどのように広めていきたいですか?
安松さんのお話に耳を傾ける学生部会メンバー

今までに店舗に加えて、ホテル、カフェ、シェアハウス、ビーチハウスなど様々なコラボを行ってきました。ビーチハウスは由比ガ浜の海の家を今までにない発想で、新しい海の家を作りました。これがすごく人気が出て他の会社もやるようになりました。今年は来月にサボングルメというコンセプトを行う予定です。

また、商品に関して日本人はプレゼントにSABONをご利用される方が多いのですが、もっと自らのQOL(Quality of Life)を高めるために自分へのご褒美として購入していただきたいです。

こうしたSABONの様々なサービスを通して、少しでもイスラエルの良さを知ってもらえる機会を増やしていきたいと思います。

–安松さんはSABONとは別に新たな会社を立ち上げたそうですね?

イスラエルに訪れて、SABON以外にも魅力的なブランドに出会いました。そこで「UPPER HOUSE」という会社を立ち上げ、コスメの他にアクセサリーブランドやリネンブランドを扱っています。

–私(松村)は男性なのですが使ってもいいのでしょうか?

もちろんです。ニューヨークの店舗では3,4割が男性のお客様です。そもそも商品自体、女性用のものではなく、男女兼用になっております。一部、男性コーナーを用意している店舗もあります。今年は男性へのアプローチを増やし、男性、女性一緒に使ってもらいたいです。

–日本とイスラエルの学生間の交流に期待することはなんですか?

そうしたコミュニティを多く作っていくことが大事ですね。イスラエルは教育も進んでいますし、イスラエルに行った際にあまりアジア人がいる印象がなかったので、交流出来たらいいのではないかと思います。

インタビューを終えて

松村悠太郎(学生部会長)

安松さんのお話を聞いていて、SABON、イスラエルに対する愛情がとても伝わってきました。今後も一緒に日本でイスラエルを知ってもらえるような活動をしていきたいと思います。イスラエルの知名度アップにはSABONは欠かせない存在ですね。

ちなみにインタビュー後も男性も使えるということで早速商品を買いました。とても肌がすべすべになりました。男性の方、強くおすすめします!男性用の商品ありますので、恥ずかしがらずお店に足を運んでみてください!

菅根友利花

今回のインタビューは私がもともとSABONの大ファンだったこともあり、とてもinspiringなものでした。特に安松さん自身のビジネスへの姿勢、例えば物を見るときに、常に売れるかどうか考えていたり、そのような日常での考え方まで芯が通っていて”ぶれない”好きなことへの追求心に魅せられました。

イスラエル、日本、SABON、好きな物を諦めなかったからこそ今につながり、たくさんの日本人の心を癒すshop作りを成功させられたのだと強く感じました。一ファンとして、今後のSABONの動きにも目が離せないです。

Mika Zuckerman

安松さんのインタビューの中で特に印象が強かったのは、安松さん自身が日本とイスラエルのそれぞれ長所とされるところを熟知しており、それらをうまくSABONに取り入れているところです。

イスラエルは、スタートアップの起業が盛んな点からみても、ゼロからイチを創り出すクリエイティビティに富んだ国ですが、日本はイチとして存在するものを何倍にもブラッシュアップする才能に満ち溢れていると考えます。アイディアや材料などはイスラエルから輸入し、ディスプレイの方法や商品のラベルの位置の統一など、細かい点を日本で修正する。そんなイスラエルの創造性と日本の繊細さを兼ね備えたSABON Japanは、今後、関係を強化したい日本とイスラエル企業間が手本にすべき会社だと感じました。

この記事を書いた人

松村悠太郎
学生部会部会長。青山学院大学教育人間科学部教育学科4年。高校3年生の時に被災高校生代表としてイスラエルに訪問。現在は、青山学院大学ボランテイア・ステーションで東北復興ボランティア活動に従事。イスラエルと東北を繋げることを目標に学生部会の部会長として活動中。