単なる乗換アプリであれば日本にも数多くあるが、Moovitがユニークなのが「利用者の移動履歴をもとにナビゲーションをパーソナライズする」という点。私達も普段、スマートフォンで検索して表示された経路候補の中から、自分の状況と照らし合わせて最も移動しやすい経路を選んでいると思うが、それをアプリケーションが代わりに行ってくれるイメージ。

個人情報を握られるという怖さは多少あるが、そんなことは今更気にしてもどうしようもないとも言える(そもそもそこが気になるならスマートフォンは使えない)。イスラエル滞在時に、「これは便利だから使ったほうがいいよ!」と勧められて使ったことがあるが、その時は短期間の滞在だったため良さに気づくことができなかった。

記事中ではWazeが比較対象として挙げられているが、Wazeの様にGoogleやAppleといった大企業に買収されるのか、独自の収益モデルを作り出すのか、今後の動向が気になるところではある。

  • この記事を書いた人

    青海遼
    JIFA理事。東日本大震災時に宮城県南三陸町に来たイスラエル国防軍(ホーム・フロント・コマンド)の医療支援チームを見て、イスラエルに興味を持つ。現在、JIFA最年少理事として学生部会をはじめとした若い世代の交流事業に従事。