シャローム!学生部会長の松村悠太郎です。今回からブログを通してイスラエルと学生部会メンバーの関わりについて紹介したいと思います。
学生部会を昨年立ち上げ、イスラエルをもっと日本に知ってもらいたいと思っている私ですが、今回はなぜイスラエルと関わることになったのか、今後どうしていきたいのかということについて話します。
南三陸町でのイスラエル医療団活動をきかっけにイスラエルを訪問
私がイスラエルを初めて訪れたのは高校3年生の頃です。東日本大震災があった際に、イスラエルの医療団が南三陸町にいち早く駆けつけてくれたことへの感謝を伝えるために、被災高校生代表ということでJIFAが主催した派遣事業に参加しました。
高校がミッションスクールということもあり、イスラエルは聖書の世界のイメージはありましたが、それ以外は中東の情勢を見れば分かるように非常に危険な国という印象を持っていました。
「イスラエルに行っていい?」と連絡して「いいよ。」反対することなく背中を押してくれた両親には今でも感謝しています。興味はありつつも、どこか不安を隠せない気持ちで飛行機に乗ったことを今でも覚えています。
しかし、着いて数日でとても魅力的な国であることに驚きました。歴史的な魅力があることはもちろんのこと、発展した技術や食べ物など驚くことばかりでした。また、普通に道を歩いていたときに、「日本人か?」と聞かれ、「そうだ」と答えるとイスラエルの方たちも非常に大変な状況で暮らしているには関わらず、震災のことを非常に心配してくれました。
こうした素晴らしい部分があるのに、日本人がイスラエルに対して偏見の目を持っていることは非常に申し訳ないと感じるようになりました。百聞は一見に如かずを強く感じる瞬間でした。
大学のボランティア組織運営に携わりながら、日本とイスラエルの関係性を考える
そんなこんなで帰国してからは「イスラエルに留学する!」という想いを持ちつつ、青山学院大学に進学し、ボランティア・ステーションという団体に所属し、東北の復興ボランティアに尽力するようになりました。
よく海外に行くと、日本の良さが見えると思うと言いますが、そんな感情が私にも湧き出て、上京してからも東北に関わりたいと思ったわけです。ボランティア・ステーションは東北と青学生を繋げる中間支援組織のような役割を果たしており、これまでに多くの青学生のボランティア派遣を行ってきました。
東北とイスラエルの共通点とは
東北と関わる中で、海外と地方というのは日本ではある意味、対照的に見られるかもしれませんが、私は共通している部分が多くあることを感じました。
イスラエルは周りをアラブに国に囲まれ、いつ戦争が起きるか分からないうえ、パレスチナとの問題を抱えています。逆に東北は震災による被害によって人口減少、産業の衰退など問題が山積する地域で、日本の社会問題の10年先であるとも言われています。
このようにイスラエルと東北で共通するのは非常に困難な状況に立たされており、既存のものではなく、新しい考え方や行動を起こさないといけない地域だと言うことです。
実際に震災後、東北では社会起業も含め、新しいことをしようとしている人たちがいます。イスラエルは「中東のシリコンバレー」と呼ばれるほど、スタートアップの数が多く様々な産業やサービスがイスラエルから生まれています。
私は2つの地域に関わりこのような共通性を感じました。だからこそ、互いに関わり合い、協力し合えることも可能ではないかと考えました。実際に、インタビュー事業で取材した「ネタフィムジャパン」は被災地での農業に役立っています。
イスラエルの魅力を日本の学生に知ってもらいたい、そして東北とイスラエルをつなげたい
そんな考えを持ちつつ、昨年JIFA学生部会設立のお話をいただき、東北のボランティアとイスラエルの二足の草鞋を履くことになりました。困難な問題に直面している両者であるからこそ、互いに協力し合いより良い関係が築けるのではないかと本気で思っています。
今後、学生部会では「イスラエルの魅力をもっと日本の学生に知ってほしい。」という想いのもと活動を行っていきます。今年度は現在行っているインタビュー事業、そして実際にイスラエルに訪問し、学びを深める訪問事業、この両者を活かしイスラエルに関するイベントの開催を軸に活動を盛り上げていきたいと思います。個人ではイスラエルと東北を繋げることを目標に部会長として頑張っていきたいと思います。
この記事を書いた人
- 学生部会部会長。青山学院大学教育人間科学部教育学科4年。高校3年生の時に被災高校生代表としてイスラエルに訪問。現在は、青山学院大学ボランテイア・ステーションで東北復興ボランティア活動に従事。イスラエルと東北を繋げることを目標に学生部会の部会長として活動中。
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