イスラエルの日々
No.9 ~ 祭りの前の寄付集め ~
2011/03/11 イスラエルの日々
電話がかかってくる。また、慈善団体からだ。ユダヤ教でもっとも大切な祭りとも言える「過ぎ越しの祭り」を前にして、祭りの食事を用意できない家庭に食材を配るための寄付依頼だ。ラジオ局が食料品を集め、配布するという。ある銀行が備 …
No.8 ~ 何はともあれ、元旦 ~
2010/12/30 イスラエルの日々
1月1日に「あけましておめでとうございます」とは、すんなり行かない国もある。日本は明治以来、多少の季節感を犠牲にして、旧暦を「西暦」に統一した。だからお正月は1月1日だけで当たり前だが、世界にはまだまだ2つの暦を併用して …
No.7 ~ バル・ミツバ(成人式) ~
2010/10/01 イスラエルの日々
何歳になれば人はその社会の一員と認められるのだろうか。日本では成人式は20歳である。なぜ、20歳なのだろう。大正末期、普通選挙権が25歳からの男子に与えられ、それが戦後20歳以上の男女に拡大したからなのか。「働く」という …
No.6 ~ 夏の暑さへと石の家 ~
2010/06/08 イスラエルの日々
夏、地中海岸のテルアビブは湿気も多く、その暑さは息苦しい。海抜700メートルの丘の上にあるエルサレムですら、乾燥しているとはいえ、やはり暑いときは暑い。砂漠からの熱い空気がイスラエルの上空を覆う日、空は銀色にかすみ、視界 …
No.5 ~ 安息日の食事 ~
2010/03/17 イスラエルの日々
金曜日になると何となく空気がざわめく。安息日前の準備に走り回るからだ。一昔前の日本の大晦日を想像してほしい。それの小型版だ。安息日は金曜日の夕方から始まる。だから、金曜日の午後になると店が閉まり始まる。ユダヤ教と関係ない …
No.4 ~ ゴラン高原の春 ~
2010/01/10 イスラエルの日々
私は京都で育ったので、高原には縁がない。日本では上りがあれば、下りがあり、頂きに向かって上っていけば、その先は上下に視界が広がるのが常識だ。しかし、ゴラン高原は様子が違う。ガリラヤ湖からどんどん坂を上っていくのだが、頂上 …
No.3 ~ベツレヘムのクリスマス~
2009/12/14 イスラエルの日々
一度はイエスが生まれたベツレヘムでクリスマスを祝いたいと、普通のクリスチャンは考える。マリアが受胎告知を受けたナザレはイスラエル国内にあるが、1967年まで、イエスの生まれたベツレヘム、イエスが十字架にかかったエルサレム …
No.2 ~ 雨季と乾季 ~
2009/10/14 イスラエルの日々
なんとなく空気が重くなってくる。周りを覆う土の匂いが肌に入ってくる。心は多少わくわくするが、でも、とりあえず家の中にいたほうが安全だろう。最後の雨が降ってから7ヶ月近く。待望の雨はポツポツ雨で、とにかく茶色い。 「正月」 …
No.1 ~ユダヤ新年を体験!~
2009/08/19 イスラエルの日々
今年(2000年)のユダヤ新年は9月30日。ユダヤ暦は陰暦なので、毎年お祭りの日時は変わる。今年はちょうど安息日と重なるので、安息日の祈りに新年の祈りが加わる。 いつもの安息日と違うのは、安息日に唱う歌をこの日は唱わない …