イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者が、広く普及している商用灌漑システムにセキュリティ上の欠陥を発見したとのニュース。

この欠陥を突けば、遠隔で散水のオン・オフが操作できてしまうとのこと。このような「ゾンビ・スプリンクラー」があれば、約1,350個で都市の給水塔を1時間で空に、約24,000個で調整池を一晩で空にできるという。

イスラエルのような乾燥地帯にとって「水」は最も重要なインフラの一つであり、主要な水源である北部のガリラヤ湖の水位は水道局のウェブサイトトップページでも公開されている程だ。こうした水インフラに対するサイバー攻撃への関心が高いのも当然と言える。

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    青海遼
    JIFA理事。東日本大震災時に宮城県南三陸町に来たイスラエル国防軍(ホーム・フロント・コマンド)の医療支援チームを見て、イスラエルに興味を持つ。現在、JIFA最年少理事として学生部会をはじめとした若い世代の交流事業に従事。